りんごの映画備忘録

りんごが観た映画の、何の参考にもならない備忘録。見てくださる奇特な方がいらっしゃったら、生暖かく見守ってください😌

ネタバレあり【映画】来る

映画『来る』を観ました。
中島哲也監督の作品は『告白』以来です😌

☆あらすじ☆
好きな人と結婚しマイホーム購入、愛娘誕生と、順風満帆に“見える”田原(妻夫木聡)。

しかし、田原の身の周りで怪現象が起こりはじめる。

追い詰められた田原は、高校時代の友人である民俗学者の津田(青木崇高)に相談、ライターの野崎(岡田准一)と除霊ができるキャバ嬢の真琴(小松菜奈)を頼り、怪現象に対抗しようとする…。




【以下ネタバレあります。未鑑賞の方はご注意ください。】




結婚前に田原の実家の法事にカップルで参加する香奈(黒木華)。
法事で走り回る子供たち。
「親の言う事きけへん悪い子は…ぼぎわんにつれていかれるでー!」
「なんなん?ぼぎわんて?」
「悪い子どもをさらって山に連れてくめっちゃ怖いおばけじゃー」

超アウェーの親戚の中に香奈1人を置いて席を立つ田原…。


そして結婚し…


香奈が妊娠し、田原家でホームパーティー

妊婦の香奈が料理をしたり運んだりして、ゲストのみんなを饗す。
廊下には千切られたお守りが…。
…。
香奈たんかな😇


後日、会社に「知紗さんのことで用がある」と田原宛に来客が。
田原がロビーに行くも誰もおらず、つないだ後輩に確認していると、後輩が肩から血がブフォァー!!と出てぶっ倒れる😵
突然のホラー!!

後輩は1年後に死亡。


田原は香奈が妊娠してから、イクメンブログを始める。
娘の知紗が誕生するも、イクメンブログに夢中で実際には育児をしない田原。
実践の伴わない自称イクメン
父親の思うイクメンと、母親の思うイクメンの定義が違うのでしょうね。


仕事から田原が帰宅すると、家の中はめちゃくちゃ、お守りは千切られ、泣き叫ぶ香奈と知紗が…。
多分、ワンオペ育児したことあるお母さんなら気持ちは分かるかなと。
やるかやらないかは別として、気持ちは分かる。

田原は民俗学者の津田に助けを求め、ライターの野崎のツテで除霊ができるキャバ嬢の真琴に会う。
真琴に「ちゃんと奥さんとお子さんに優しくしろ。」と本質を突かれると、激怒プンプン丸で悪態つきながら田原は帰る。
帰宅すると、家には野崎と真琴が…。
真琴が知紗と遊んでくれてる間にお茶を飲みリラックスした表情の香奈。
「さっきはごめんなさい。」と田原に謝る真琴。
いや、真琴が謝ることないんだけどね…。
ここで田原が、真琴の助言を真摯に受け止めることができていれば、田原家は平和だったのではないかと悔やまれる…。
そんなことないかな?

真琴が心配して家にきて香奈と知紗をみてくれる。
田原が公園で野崎と話していると、お家に“あれ”襲来。
真琴が応戦して、なんとかやり過ごす。

真琴の姉、霊媒師の琴子から電話があり、「真琴じゃ無理だから有名霊媒師を紹介する。」「あと、ベランダの植物についてるイモムシ焼き殺せ。」と助言される田原。

これって死んだ後輩は、田原のホームパーティーでベランダに閉じ込められてた間に、イモムシに寄生されたのでしょうか…?
入院した後輩曰く「急に何かが入ったみたいで…」と。
イモムシが寄生して体の中で成長して、体の中から食い破ったのかな?


琴子の紹介で有名霊媒師逢坂(柴田理恵)にも相談するが、相談中に“あれ”がきて逢坂が腕を引きちぎられる…。
めっちゃ凶暴…。
相談していた中華屋で居合わせた他の客、ドン引き。
腕を引きちぎったらどこかへ行く“あれ”。

家にいる香奈と知紗が危ないんじゃない?って話になってタクって家に向かう田原。
「今すぐ逃げろー」と電話して妻子を逃し、田原は単身家へ…。

田原…


“あれ”にまっぷたつに千切られ死亡。
全然イクメンじゃなかったけど、本人は本当にイクメンだと思ってたんだろうなぁ。

最後、香奈と知紗を守る!というところは、夫として父親としてステキでした。


田原死亡後、シングルマザーでスーパーで働きながら育児する香奈。

香奈が仕事と育児で追い詰められていくところが、リアルでした。


津田が田原の仏壇にお供えした御札が『魔を呼び寄せる御札』だったことが発覚。

津田ぁぁぁぁ!!

香奈は知紗と“あれ”から逃げるが、逃げ切れずに香奈死亡。
知紗行方不明。


あらゆるツテを使い、最強の霊媒師琴子は“あれ”を除霊?しようとするが、これは失敗ですよね…?

なんて言うか…




すごい事故物件ですね…。




マンションの周りには負傷した?殺された?霊媒師やら霊能者やら神官やら関係者が…。
大 量 殺 人 。
“あれ”すごくないですか?
強すぎじゃないですか?
かつてこんなに強い霊がいただろうか…?(確か親戚が、親の言うこと聞かない子供を山に連れてくおばけって言ってましたよね?)


なぜ田原家が狙われたのかが解せぬ…。
結局“あれ”ってなんですか?超強いおばけ?


“あれ”が何か終始よく分からず若干もやもやしたものの、ホラーとしても、エンターテインメントとしても、社会風刺としても楽しめました。

黒木華の演技がホント良かったです。
新婚の初々しさ、育児に疲れていく母親、仕事と育児に追われた母親…。

田原はイクメンとは言えないが、田原以下のパパなんてそこら辺にゴロゴロいる。
ちなみに旦那は「田原、めっちゃいいパパじゃん」と終始絶賛。
田原が殺されるなら、うちの旦那は既に殺されている。